大騒ぎだった大統領選挙もひとまず落ち着き(一件落着とまではいきませんが)、アメリカは一気にホリデーシーズンへと突入です。
昨日2020年11月11日はVeterans Day(退役軍人の日)、そしていよいよThanksgiving(感謝祭)の連休ももうすぐそこに…1年が過ぎるのを例年以上に早く感じています。
アメリカに来るまではThanksgivingが何の日を指すのかが良く分からず、日本で言うところの勤労感謝?それとも収穫祭?と自分なりに定義づけていました。
渡米してクリスチャンとなった今では、こちらでインテリアの飾りからコップや紙皿に至るまで、あちこちにデザインされている「Give Thanks(感謝を捧げる)」という言葉を目にする度、身の回りの小さな感謝を思い巡らして短く祈りを捧げています。
「感謝」というのはあらゆる宗教、また哲学や心理学の共通テーマなのだそうです。
確かにこの単語をネット検索してみるだけで、「感謝で人は幸せになれる」とか「感謝で運を引き寄せる」…なんてタイトルの自己啓発的な文章が山のように出てきました。(このコラムのタイトルも何だかありがちですね・笑)
ものに感謝する、人に感謝する、環境に感謝する…それは誰でも思いつく感謝の対象です。ただし私達は1番大切な創造主である神様への感謝から逸れてはいけません。
私達の命に始まり、環境や時間に至るまで、与えられている何もかもが神様なしには存在し得ないものだからです。
例えば食事時にごはんに対して感謝するとすれば、
・ ごはんを作ってくれた人への感謝
・ 材料を生産してくれた農家や製造業の人への感謝
・ 肉となってくれた命への感謝、作物を育ててくれた天候の感謝 などなど、、、
… そして最終的にそれらの感謝は、その全てを造られ、守り、支配されている神様へと行き着くのです。
聖書に書かれている主への感謝の言葉の数々…実際数えた事はありませんが、果たして数えられるものなのかと思う程に、随所にその喜びの叫びが書かれています。
「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで。」(詩篇118:1)
また、感謝を捧げる事自体が神様から私達に求められているものだとも書いてあります。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。」(第1テサロニケ5:16〜18)
「すべてのことにおいて感謝」するという事は、いつでも、どこでも、何に対しても…その全てを創り出して下さっている主に対して感謝を捧げる事に他なりません。
ただ、これは物事が上手く進んでいる時だけではなく、そうでない時にも有効な御言葉です。苦しみの中、試練の時、理不尽に思える状況の時に、それでも主に向かって感謝と賛美を捧げられるか…。
次回は、感謝出来ない時の”Give Thanks”について考えてみたいと思います。
Lynn (リン)
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